【触36】【完全NG娘】攻略済み…のはずだった、擦るしかなかった。

【完全NG娘】
あの攻略に苦労した、生意気な娘。
——見かけた。
身体は自然と動いていた。
人混みをかき分けながら、
なにかにすがるように、後を追う。

久々に見た彼女は、とても華やかで眩しかった。
俺がそう見えているだけなのか。
「堕とした」あの日から、どれくらいの時が経った。

こんなにも近くにいるはずなのに、
どこか遠くにいるように見えてしまった。

間近で見た彼女は、どこか違っていた。
怒りにまかせて抵抗してきた、あの頃が嘘みたいだった。
人間を見る目をしていなかった。
俺の存在だけを避けるように、彼女は「笑顔」を見せた。
まるで俺が「いない」

攻略したはずの「お城」の城門は、完全に閉じている。何度も、彼女に触れようとした。
攻略済みである俺の獲物だと、誇示するように。
だが、無惨にも弾かれ続ける手。
城門を開いた過去にすがり、「攻略した」という安心の上に、座り込んでいた。

とはいえ、過去に一度、落ちた事実は消えない。
隙を見て確かめるように触れ、攻めた。
だが…決定打にはなり得なかった。

昔なら、ここで何かが変わっていた。
でも、もういなかった。
その瞬間、わからなくなった。
今まで俺は何を攻略してきたのか。
自分自身の存在すらもわからなくなってきた。
ここにいるはずなのに、俺は、ここにいない。

だから、伝えようとした。
言葉でも、攻略するわけでもなく、ただ存在だけを。

スカートに擦り続けた。

こんな情けない自分に、
これ以上、耐えられる気がしなかった。
情けない。

※作品中の被写体はモデルとして同意の元契約し、成人であることを身分証にて確認しております。
※動画内容は全てフィクションです。

動画時間:9分47秒
フレーム:3840×2160
形式:MP4

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